校長挨拶

校長挨拶

岩沼高等学園のホームページへ、ようこそ。 

令和5年4月に着任いたしました菅原紀子と申します。どうぞよろしくお願いいたします。

本学園には岩沼本校と分教室である川崎キャンパスがあり、どちらも豊かな自然に囲まれた素晴らしい教育環境の中、生徒たちは毎日のびのびと教育活動を行っています。岩沼本校は本県2校目の高等部のみの支援学校として平成13年4月に開校し今年度で23年目を迎えました。川崎キャンパスは、本県におけるインクルーシブ教育の推進の理念の下、宮城県柴田農林高等学校川崎校の校内に平成28年4月に開設され、8年目を迎えております。

さて、本学園は、「軽度の知的障害のある生徒に、社会参加と職業的自立を目指した職業教育を通して、積極的に社会参加し、心豊かに、そして主体的に自分の力や可能性を発揮して生きる人間を育成する。」を教育目標に掲げており、その目標を達成するために、教員だけでなく地域の方々のお力もお借りしながら教育活動に取り組んでおります。

本学園の特徴は、県内で初めて設置された「産業技術科」としての教育課程にあります。生徒たちは、卒業後の一般就労を目標とし、一般教科の学習に加え、職業人として必要な知識や技能を身に付けるために、岩沼本校においては専門教科の「家政」「流通・サービス」「農業」「工業」,川崎キャンパスにおいては「流通・サービス」「福祉」を学習しています。さらには、各学年、年2回の職場実習において、実際に働くことを体験し、働くことの厳しさや楽しさを実感しながら自己有用感を高めています。職場実習に際しては、本当に多くの企業の皆様に生徒たちを受け入れていただいており、貴重な体験をさせていただいております。この場を借りて感謝申し上げます。

また、岩沼本校では一年生は寄宿舎に入所し、将来、自立した生活を営むために必要な基本的生活習慣の確立と、集団生活における協調性や責任感を身に付けています。一方、川崎キャンパスは通学型であることを特徴とし、少人数であることを利点として一人ひとりに対するきめ細やかな指導を実践しています。

そして、多くの生徒が放課後の部活動に積極的に取り組んでいることも本学園の特長の一つです。グラウンドや体育館でスポーツに汗を流す生徒もいれば、コツコツと物作りに励む生徒もいます。部活動での経験をとおして、小さな成功体験を積み重ね、自己達成感を得られることも生徒たちとっては大切なことです。これからも生徒たちがいきいきと活動できるよう支援していきたいと考えています。

 今年度は新型コロナウイルス感染症の感染拡大予防による教育活動の制限も緩やかになると思われます。今後はより一層、生徒の活躍の場を広げるとともに、多くの方々に本学園の取組について広く知っていただけるよう、本学園のキャッチフレーズである「何事にも挑戦せよ」「最後まで仲間を信じる」「夢を描くのは君 夢を手にするのも君」を柱に、教育活動に取り組んでまいります。

                                       令和5年4月1日

                                       宮城県立支援学校岩沼高等学園

                                       校長 菅原 紀子